サツマイモを購入したけど冷蔵庫で保存していいのか分からない、どのように保存したらいいか知りたい。
そんな疑問を持っているあなたにサツマイモを5kg箱買いしている私が実践している方法を紹介します。
サツマイモの保存方法は10℃より高い温度の冷暗所の床上に新聞紙や雑誌などを敷き、その上に重ねないで置くことです。
そうすることで1か月くらい持ちます。
常温保存なので冷蔵庫のスペースを気にせずに大量に購入することができます。
この記事では私が実践している方法や本格的な保存方法を紹介します。
サツマイモは温暖な気候の作物
サツマイモは約3ヶ月の平均気温が25℃あれば収穫できます。
寒いとでんぷん含量が低くなり食味が落ちるため、美味しいサツマイモを育成することができません。
また、5℃以下でサツマイモを1ヶ月以上置いておくと黒く変色したり腐っていくので、寒さに弱い作物となります。
冷蔵庫の庫内温度は約3℃~6℃と10℃以下でありサツマイモにとって非常に寒い環境であるため、冷蔵庫で保存するのには適しておりません。
保存方法について
私が実践している保存方法と本格的な保存方法を紹介します。
常温で保存すること
私が住んでいる地域は雪が降らず温暖な気候で平均気温は10℃を下回ることもなく平均湿度は77%と常温保存に向いております。
私が実践している常温保存では、下記の方法により1ヶ月くらい持ちます。
- 10℃より高い温度の冷暗所で保存すること
- 床上に新聞紙や雑誌などを敷いて、その上に重ねないで置くこと
- 洗わないこと(土がついている場合はそのままの状態)
- 芽は摘み取る(栄養が取られるため)
15℃以上では萌芽しやすく芽が出た場合でもジャガイモと違って毒ではありません。
サツマイモを重ねないで並べることで、萌芽の確認しやすいです。
サツマイモの品質によっては長期保存で腐ることもあるため、早めに食べてください。
本格的に保存するには温度13℃湿度90%以上を保つこと
「わたしの地域は寒冷地なので、サツマイモ保存できないの?」という疑問があるかと思います。
下記の保存方法で寒冷地方など地域性関係なく1ヶ月くらい持たせることができます。
- 温度13℃湿度90%以上の冷暗所に保管する
- 新聞紙で包んで防寒防湿対策する
- ダンボールや発泡スチロールに保管する
13℃が基本ですが品種「コガネセンガン」では15℃くらいが最適温度です。
農家の貯蔵方法
キュアリング処理と定温・定湿貯蔵の方法で保管することで1年中サツマイモを出荷できます。
キュアリング処理
サツマイモの表皮の内側にコルク層があり、収穫時に表皮が傷つくとコルク層がはがれて病原菌が入りやすくなります。
キュアリング処理は4日間温度32℃湿度90%以上で置くことにより傷口に新たなコルク層を作ることであり、病原菌の侵入やサツマイモの水分が漏れることを防ぐことができます。
定温・定湿貯蔵
キュアリング処理後、大型定温貯蔵庫で土の中と同じ環境になるように温度13℃湿度90%以上を保つことで長期保管しております。
貯蔵することにもメリットがあり、でんぷん含有量が多い品種「ベニアズマ」は長期貯蔵によって”ほくほく系”から”ねっとり系”に変化します。
JAなめがたしおさいではキュアリング処理と定温・定湿貯蔵によって一年中サツマイモを出荷しております。
【掘りたて限定】甘さ倍増の裏技
掘りたてのサツマイモを冷蔵庫で2週間ほど保存しておくと甘さが倍増します。
まとめ
ここまでサツマイモの保存方法について紹介しました。まとめると次の通りです。
- 常温保存では洗わずに10℃より高い温度の冷暗所で床上に並べて保管し、萌芽したら摘み取ること
- 新聞紙に包み、ダンボールに入れて温度13℃湿度90%以上の冷暗所に保管することで地域性関係なく長期保存が可能
サツマイモは1ヶ月くらい保存できますので安心して箱買することができ、毎日美味しい焼き芋が食べられます。
ねっとりした焼き芋の焼き方については、こちらを読んでみてください。
»【BakeFree】ドウシシャ焼き芋メーカーでねっとり焼く方法
ここまで、読んで頂きありがとうございました。